こんにちわ。
株式会社クロコWebマーケティング事業部です。
SEO歴15年以上の担当者が御社のコンテンツを添削いたします。
YMYLとは、「Your Money Your Life」の頭文字を取ったGoogleの造語です。
人の将来的な幸福や健康、お金(金融)にまつわる情報のことをさします。
Googleの「検索品質評価ガイドライン」の項目の一つとなっています。
今回の記事では、YMYLとは?についてご紹介します。
YMYLが採用された背景
YMYLがガイドラインに追加されたのは、「WELQ問題」がキッカケといわれています。
WELQ問題とは
WELQとは、医療や健康に関するコンテンツを大手企業である「株式会社DeNA」が運営していたキュレーションメディアです。
キュレーションメディアとは、特定のテーマに沿って情報を収集・編集したウェブサイトのことです。
電子掲示板をはじめ、ソーシャル・ネットワーキング・サービスの投稿内容を手作業により、または何らかのアルゴリズムにより取捨選択して転載するウェブサイト。
つまりは、人為的に情報を再編集して提供するサイトのことです。
キュレーションサイトの問題点としては、間違った情報が間違った形で広まっていく原因になってしまうことです。
結果的に、企業が運営元になっているサイトでも医療生地のような病気や健康に関する情報で、「根拠のない医療生地を大量に発信し続けた」という事実を埋めk、GOおgぇが優良医療サイトだと判断してしまった結果、大きな誤解を招くことになりました。
具体的な事例としては、
「肩こりの原因は守護霊がいるから」という内容の記事が上位表示されてしまったのです。
健康に関する情報は、心も体ももちろんですが、生活に悪い影響を与えるリスクがあります。
記事内容を見たユーザーからの指摘が相次ぎ、WELQは閉鎖されました。
WELQ問題を受けたことで、Googleは大規模アップデートを実施することで、検索順位を決めるアルゴリズムにおいて、YMYLを重要視するようになりました。
YMYLジャンルの注意点
YMYLに該当するジャンルは、コンテンツの公開について、慎重に検討することになりました。
お金に関する情報、法律、医療や健康など人の幸福や人生に大きな影響を与えるジャンルが対象となります。
「ユーザーに利便性が高い環境を提供すること」がGoogleの基本的な方針となっています。
つまり、誤解を招く情報を記載しないように注意が必要になります。
外注化して、質より量のコンテンツ型SEOを実施するのは、うまくいかない可能性が高くなりました。
YMYLジャンルとは?
YMYLに該当するのは、以下のようなジャンルと内容です。
ジャンル | 内容 |
ショッピング | 金銭の取引を扱うページ |
金融情報 | 株、保険、投資などを扱うページ |
医療 | 精神疾患、特殊疾患を含めた健康、薬、器具等などを扱うページ |
法律 | 離婚や親権、退職や転職、遺産などを扱うページ |
ニュース記事 | 国や行政などが決定した情報や災害時の対応など国民に公式な情報を提供するページ |
その他 | 性別、人権、宗教、障害、人などを扱うページ |
YMYL関連のGoogleアップデートの影響力
Googleは信ぴょう性の高い情報を上位に表示させるだけでなく、信頼できない情報が多いサイトの検索順位を下げるアップデートを定期的に行っています。
2019年以降は、1年に3回以上実施されたこともありますが、特にYMYLのジャンルは、順位変動が激しくなる時もあります。
過去のアップデート事例
2017年4月26日に実施された内容は、フェイクニュース対策を目的としたアップデートが実施されました。
フェイクニュースだけでなく、低品質コンテンツのランキング順位を下げることも同時に行われました。
スマホの普及に伴い、ガイドラインの変更は多岐にわたっています。
- スマホ対応ページ
- 強調スニペット
- 構造化スニペット
など検索窓に表示される予測変換のワードに対してもフィードバッグを送信することも可能になったことで、ユーザーの検索目的を把握する仕組みも導入されています。
健康アップデートの影響力
健康アップデートとは、医療や健康に関するWebサイトを対象としてGoogleが実施した検索アルゴリズムの更新のこと。
2017年12月6日に実施され、現在のアルゴリズムでもその仕組みは引き継がれています。
健康食品
化粧品関連
などECサイトも影響を心配された内容です。
対象ジャンルの60%に影響を与えるといわれたほど大規模なアップデートでした。
実施以降の検索結果は、公的な情報を中心に検索結果が整理された印象を受けた方も多いと思います。
YMYL対象分野のSEO対策
YMYLの分野で、Web集客を目的に検索順位上位表示の対策を実施する企業が注意すべきポイントをご紹介します。
E-A-Tとの関係性
YMYLの対象ジャンルで重要とされているのが「E-A-T」です。
E-A-Tとは、専門性、権威性、信頼性の3つを意味します。
最近は、経験が追加されて、E-E-A-Tとなりました。
コンテンツの質以外のポイント
コンテンツを作成する際には、信頼性を高める工夫も必要です。
信頼性を高めるためには、以下の点を注意しましょう。
- 誰が作ったコンテンツなのか?(外注、ライターはどんな人なのか?)
- 誰が運営しているサイトなのか?(サイト運営者情報掲載の有無)
- コンテンツの内容に信ぴょう性があるのか?(証拠、エビデンスの紹介)
などが重要になります。
単に、文字を入力してコンテンツを公開するだけでは、なかなか成果につながりにくくなりました。
コンテンツの正確性
特に健康系の中には、「おすすめ」「評判」「口コミ」といったキーワードを用いた記事も多いです。
しかし、専門的な内容をユーザーに伝える際、根拠のない情報を掲載することは望ましくありません。
その分野の専門家や熟練の経験者に監修や添削をお願いすることが重要です。
しかし、コメントなどをもらうことはおすすめできません。
なぜなら、素人にはコメント内容がわかりにくいことがあるからです。
公的機関の情報を利用する
公開する前に参考にするデータはどこから入手しますか?
この答えによって、コンテンツの精度が変わります。
理想的なのは、公的機関の情報を参考にする方法です。
しかし、無断でコピぺはできません。
情報によっては、引用や参照等を用いて、掲載することをおすすめします。
ユーザーの求める答えを記載する
検索ユーザーの多くは、答えを求めています。
もちろん、求める答えは、一つではありません。
ではどうすればいいのでしょうか?
答えは、ターゲットを絞ることです。
ユーザー層を想定することで、その答えに向かって、解説するようにしましょう。
情報の更新をこまめに行う
古い情報
新しい検証データ
過去の記事とは異なるデータや情報が開示された際には、可能な限り正確な情報に修正、加筆することをおすすめします。
中には、低品質コンテンツと評価されてしまったことで、検索結果に表示されないこともあります。
さらに、質の低いコンテンツを放置することで、カテゴリの評価が下がる可能性もあります。
よって、早めに対策をおこなっておくことをおすすめします。
YMYL対象ジャンルでお困りの方へ
- 大手広告代理店に依頼したのに、外注するだけだった
- 低品質と言われても、何を基準としているのかわからない
- 自分でSEO対策を目的にコンテンツを公開してきたけれど、うまくいかない
こんな悩みは、当社にご相談ください。
2022年のアップデート状況
2022年7月28日も「品質検査ガイドライン」が改正されました。
7月の検索品質評価ガイドラインの改定では、「ほとんどのトピックはYMYLではない」という文章が記載された文書が公開されています。
個人ブログは難しい時代?
個人ブログであるから難しいというわけではありません。
問題は、信頼性、権威性が担保されているかどうかです。
2022年10月には、ベンチャー企業である株式会社アルゴリズムがサイト貸しを活用したアフィリエイター集団であったというメディアの報道も話題になりました。
このように、結果的に、キュレーション好発組と呼ばれる会社をはじめ、法人の中にもいろいろな事実が出てくるようになりました。
つまり、個人だからとか法人だからということを意識しすぎると本質を見失う可能性がありますので、注意が必要です。
YMYLジャンルで高品質コンテンツを量産する方法
当社では、SEO対策の内製化サポートも行っています。
専門職の強みをいかす
金融、住宅、保険、医療機関など専門職に該当する分野では、自社で運営できる教育を行うことが大切です。
外注に依存せずに、自社メディアを運営を目指すオーナー様、経営者様も増えています。
当社では、SEO対策のチェックポイントや今後の対策などを具体的にサポートするコンサルティングサービスもご提供しております。
検索品質ガイドラインに書かれている内容は抽象的な表現が多くてわかりにくいと思われた方はお気軽にご相談ください。